◇◆ もうちょっとここで 暇つぶし。 ◆◇

 

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最後の乗り換えだった。あと2つ駅を進めば目的地。
しかしその改札口はシャッターで閉ざされ、暗く静まり返っていた。
時刻は深夜0時半。そう、僕は終電に乗れなかったのだ。

さてどうするか。いかに「金を使わずに」この事態を乗り切るか。

目的地まで歩くか?しかし2駅とはいえここは田舎町。1~2時間かかるだろう。
おまけに空はあいにくの雨模様。ニート生活により体も弱っている。やめとこ。

ヒッチハイク?やったことないし、ヒッチハイクしないといけない状況でもない。却下。

ということで、始発まで時間を潰そう。たかだか4~5時間だ。

マクドナルドなら100円で朝まで座れてトイレ付きだが、
残念ながらこの付近にはない。他によさそうな店も見当たらない。
コンビニで4~5時間立ち読み?ちょっと辛すぎるだろう。

寝不足と、歩き回ったことによる疲労が足にきていた。
うう・・椅子に座りたい・・そしてできれば寝たい・・。

というわけで、雨をしのげるベンチを探して、そこで始発まで寝ることにした。
初めに見つけた場所には、すでに先客がいた。
恐らく普段からこういう生活をしてる人。うまい具合に寝っころがっている。

次はたくさんベンチが見つかった。
そこにも同じように先客が数名いたが、いい場所が空いてたのでそこに腰を下ろす。
ふう、やっと休めた。今日はここで寝てやる。

雨は直接はかからないけど、時々細かい霧雨のようなものが飛んでくる。
なんとか水がかからない最大限の位置取りで、仰向けに寝っころがった。

気温はまだ割と暖かいが、明け方はけっこう冷えるかもしれない。
うはwww念のため冬用のジャケットを着てきたオレ勝ち組wwwwカンペキwwwww
などと考えながら目を閉じる。

道行く人からは、僕も先客さん達と同じ仲間に見えるのだろうか?
いやでも、ちょっと見た目が違うと思うのだが、どうだろう。
たぶん、その本物の人達から見ても、僕はお仲間には見えないんじゃないか?

「兄ちゃん、見かけねぇ顔だけど、どうした?どっから来た?」
「あ、いえ、終電に乗れなかったので、ここで始発まで・・」
「チッ、なんでぇ家持ちか。消えな。ここはおめぇさんのようなカタギが来るところじゃねぇ。」
「え、あ、すいません・・」

なんてことになったらどうしよう。おお怖い。大丈夫だったけど。

それにても僕は今、なんという無防備な状態だろう。
人気のない深夜、屋外のベンチで仰向けに寝っころがって目を閉じて。
気づいたらガラの悪い連中に取り囲まれてて、金品など強奪されないとも限らない。恐ろしい。

バッグは腕に通したまま、できるだけ物音に敏感なままでいよう。
遠くの微かな足音、話し声にも反応し、すぐさま臨戦態勢に入れるような・・
しかしそんな漫画みたいな真似ができるはずもない。

そうか、家というのは、雨風を防ぐだけでなく、こういう恐怖感を取り除いてくれる存在でも
あるんだなぁ・・。いやはや、ありがたいものだ。

ふと気づくと、リリリリリっていう虫の鳴き声がすごい。
めちゃめちゃいっぱい鳴いてる。なにこれ?鈴虫?

フリリリリ ルルル ルルル ・・・

みたいな。

いっぱいいるなぁ・・と聴いてたら、すごく小さな鳴き声が耳にとまった。
でっかいのと比べると、ものすごく弱々しい、不器用そうな、下手くそな感じの鳴き声。

フリリ ルル ル ・・

みたいな。文章では伝えにくすぎるが、とにかくショボイのだ。
聞き取ろうと集中しないと聴こえない。

大丈夫か彼は?なんでそんなに弱々しいんだ?
まだ子供なのか?それとも大人なのにそんな鳴き方なのか?

もし大人だったとしたら・・それはもう、持って生まれたものなのだろう。
虫にもいろんなのがいるのかなぁ・・体がでっかいのとか、鳴き方が力強いのとか。
反対に、体も小さく鳴き方も弱々しいのとか・・。

持って生まれてしまったものは仕方がない。
自分に配られたカードで勝負するしかないのだなー。
弱々しい鳴き声に妙な親近感を感じてたら、いつの間にか眠っていた。


疲れてたのでよく眠れるかと思いきや、3時間弱で目が覚めた。
まだ真っ暗だ。でももう寝付けない。こりゃあもっと慣れないと熟睡は無理かな。

腹がグウと鳴ったので、コンビニで注意深く高カロリーな100円菓子をチョイスし、腹を満たす。
タバコ吸ったり、座ってボーッと景色を眺めたりして過ごし、始発に乗ったのだった。
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